夕飯に祖母がカレーを作ってました。

祖母のカレーは人参、じゃがいも、玉ねぎ、牛肉を入れた昔ながらのカレーライス。

もう80半ばで買い物にも一人じゃ行けんのに夕食はきちんと作ってくれています。

流石にこの年になると焦げ付かせたりすることが多々……。

そういうときは私か母が別の鍋に移して温めなおしています。

たまに美味しくないときもあるけれど祖母には感謝せんとね。


母のカレー。

母のカレーは日によって違います。

基本的には祖母のと一緒で人参とじゃがいもと玉ねぎと肉。

肉が豚肉だったり鶏肉だったり。

よく「隠し味」としてワインやらチョコレートやらコーヒーやらを入れています。

あんまり変わらないのでやめていただけませんか、母上。


私のカレー。

ネットで見つけたレシピを見て作ります。

祖母や母と違って経験が少ないからかなかなか同じ味にはなりません。

ひき肉を使ったキーマカレーが多いですが、それ以外にもいろいろと。

水を使わずに玉ねぎとトマトとヨーグルトの水分だけで作ったり。

鶏肉にカレー粉まぶしてこんがり焼いて普通のカレーに具として乗せたり。

残ったカレーを出汁でのばして片栗粉でとろみつけてカレーうどんにしたり。

ほうれん草入れたり。

COCO壱風にチーズ載せてレンジで溶かしてみたり。



いろいろと挑戦しています。

母のカレーも祖母のカレーも私には出せない味です。





家族の数だけカレーがあって。

人の数だけカレーがあって。

それぞれのカレーにある思い出も人の数だけあるのでしょう。



（よし、最後に良さげなことを書いとけばさっきカレールーと間違ってハヤシライスのルー入れてしまって大慌てでカレールーを足したことはばれないだろう。）
どうでもいいこと。

カレーを食べる日に限って白い服を着ます。

何かの神に操られているのかしら。

カレーの神は白い服の神のこと嫌いなんだ。きっと。

それか好きだからこそ意地悪してる？

「俺色に染めてやるぜ！」みたいな。

正直やめてほしいです、カレーの神。